店舗物件を契約する前に確認したい5つのポイント

店舗を始めようと物件を探すとき、まず目がいくのは「立地」「家賃」「広さ」という方が多いのではないでしょうか。
もちろん、どれも大事な条件です。
ただ、店舗物件は「立地が良いから」「家賃が予算内だから」「内装の雰囲気が気に入ったから」という理由だけで決めてしまうと、あとになって思わぬ壁にぶつかることがあります。
契約したあとに、
「やりたかった工事ができない」
「設備工事に思った以上のお金がかかる」
「予定していた時期にオープンできない」
こんな話、実は珍しくありません。
店舗や事業用の物件は、いったん契約してしまうと変更できない条件がたくさんあります。開業後に苦労しないためにも、物件を借りる前の段階で、改装や設備の面からもチェックしておくことが大切です。
今回は、店舗物件を契約する前にぜひ確認しておきたい5つのポイントをご紹介します。
1.希望する業種で使えるかどうか

まず確かめておきたいのが、「その物件でやりたい事業ができるか」という点です。
店舗物件として募集されていても、実はどんな業種でも自由に使えるわけではありません。貸主さんや管理会社の考え方、建物全体のルールなどによって、業種が制限されているケースもあります。
事前にチェックしておきたいのは、こんなところです。
物件事前チェック
- 希望する業種で営業できるか
- 営業時間に制限はないか
- 音や振動、においについての決まりはないか
- 看板を出せる場所や大きさ
- 営業に必要な許可や届出に対応できる物件か
とくに飲食店や美容室、サロン、福祉施設、事務所などは、業種ごとに必要な設備や確認事項が変わってきます。
募集資料の情報だけで判断せず、契約前に管理会社や関係機関に直接確認しておくと安心です。
2.電気・ガス・水道の設備が足りているか
物件の設備がどうなっているかも、改装費用を大きく左右するポイントです。
見た目にはきれいで問題なさそうな物件でも、実際に使いたい機器に対して電気容量が足りなかったり、給排水の位置が営業内容と合っていなかったりすることがよくあります。
確認しておきたい主な設備
- 電気容量
- ガスの有無や容量
- 給水、排水の位置
- 換気設備や排気の経路
- エアコンや室外機を置ける場所
- インターネットなどの通信環境
飲食店で厨房機器を使う場合や、美容室・エステサロンで専用機器を置く場合は、必要な電力や給排水設備が備わっているか、事前にしっかり確認しておきましょう。
設備が足りていないと、追加工事で費用が大きく膨らんでしまうこともあります。
内見の際は、広さや雰囲気だけでなく、「予定している設備がちゃんと設置できるか」という視点も忘れずにチェックしてみてください。
3.どこまで改装できるか

賃貸物件は、借りたスペースを自由に改装できるとは限りません。
建物の構造や契約条件、管理規約によって、工事できる範囲が決まっていることがあります。
契約前に確認しておきたいのは、次のような内容です。
どこまで改装できるか?
- 壁や床、天井を変更できるか
- 外壁や入口部分を変更できるか
- 看板を取り付けられるか
- 工事できる曜日や時間帯
- 施工業者の指定があるか
- 退去時にどこまで原状回復が必要か
とくに気をつけたいのが、入口や外壁、看板など、建物の共用部分に関わる工事です。
事業者側では「これくらい大丈夫だろう」と思っていても、管理会社や建物所有者の承認が必要になることがあります。
また、退去時にどこまで元の状態に戻す必要があるかによって、将来的な費用負担も変わってきます。
工事の内容だけでなく、退去時の条件まで確認したうえで契約を進めることをおすすめします。
4.消防・安全面に問題がないか
店舗や事業所を開業する際は、内装のデザインだけでなく、消防や安全面のチェックも欠かせません。
業種や建物の規模、使い方によっては、消防設備の追加や避難経路の確保が必要になることがあります。
確認が必要になりやすい項目は、こちらです。
必要な設備や手続きは、業種や地域、建物の状況によって変わってきます。
「以前も店舗として使われていたから大丈夫」と思っていても、前のお店と業種や使い方が違えば、新たな対応が必要になることもあるので注意が必要です。
契約前に、施工会社だけでなく、必要に応じて消防署や関係機関にも確認しておくと、安心して開業準備を進められます。
5.改装費を含めた総額と開業スケジュールを確認する
店舗を始めるために必要な費用は、内装工事費だけではありません。
物件取得費や設備費、開業後の運転資金まで含めて、全体の予算を考えておく必要があります。
主な費用としては、こんなものが挙げられます。
- 内装、設備工事費
- 厨房機器や美容機器
- 家具、什器
- 看板製作費
- 設計や各種申請にかかる費用
- 保証金、敷金、礼金
- 開業前後の家賃
- 広告宣伝費
- 開業後の運転資金
物件を契約したあとは、家賃を払いながら工事を進めるケースも多くあります。
工事期間が延びてしまうと、その分だけ開業前の家賃負担も増えてしまいます。
だからこそ、物件の引き渡し日、工事開始日、工事期間、各種検査や申請、開業予定日までを一つのスケジュールとして考えておくことが大切です。
希望するオープン日から逆算して、無理のない計画を立てましょう。
物件を契約する前に改装相談をするメリット

物件を契約する前に改装会社へ相談しておくと、希望する店舗を実現できるかどうかを、事前に確認しやすくなります。
たとえば、
- 希望するレイアウトを作れるか
- 必要な設備工事ができるか
- 予算内で改装できそうか
- 追加費用が発生しそうな部分はどこか
- 開業予定日に間に合いそうか
といったことを、改装の視点から確認できます。
契約前にすべてを正確に判断できるわけではありませんが、大きなリスクや追加費用の可能性を早い段階で把握できるのは、大きな安心材料になります。
物件を決めてから施工会社を探すのではなく、物件探しの段階から相談しておくことが、開業後の「こんなはずじゃなかった」を減らすことにつながります。
改装相談の際に用意しておくとよいもの
店舗や事業用物件の改装について相談する際は、次のような資料があるとスムーズです。
とはいえ、すべてが決まっている必要はありません。
「まだ物件を比較している」
「どのくらいの予算が必要か分からない」
「この物件で営業できるか相談したい」
そんな段階でも、早めにご相談いただくことで、その後の検討がぐっとしやすくなります。
まとめ
店舗物件を契約する前には、家賃や立地だけでなく、次の5つも確認しておくことが大切です。
1.希望する業種で使用できるか
2.電気・ガス・水道などの設備が足りているか
3.希望する改装ができるか
4.消防・安全面に問題がないか
5.改装費を含めた総額と開業スケジュールが現実的か
店舗物件は、一度契約すると簡単には変更できません。
契約後に「工事ができなかった」「予算が足りなかった」とならないためにも、物件を決める前の段階で、ぜひ改装の視点からもチェックしてみてください。
AXIS1では、店舗、民泊、事業所、空き店舗など、事業用物件の改装についてご相談を承っています。
物件契約前の段階でもお気軽にご相談いただけますので、物件資料や図面、現地写真などを添えて、InstagramのDM、LINE、ホームページのお問い合わせフォームからご連絡ください。
看板会社、厨房会社、美容機器会社など、開業される方と接点のある事業者様からのご相談やご紹介もお待ちしております。


