外側から行う耐震補強工事には『外壁を撤去し外側から行う耐震補強工事』と『外壁を撤去せず外側から行う耐震補強工事』の2種類の方法があります。

ここではその各工程内容やメリット・デメリットをご紹介したいと思います。

外壁を撤去し外側から行う

耐震補強工事

まず外壁を撤去して外側から行う耐震補強工事の場合。

外壁を撤去することで家の基盤となる木部の柱や土台などの劣化状況をはじめ、断熱材、筋交いの状態などを直接確認することができるので正確性、確実性も高くなります。

また、外壁を一度撤去することで柱や土台などの構造部分の劣化状況を目視確認できるので、基礎のひび割れや、柱、土台などの木部の腐食を確認した上で計画的かつ確実に補修・交換ができます。

ただし、外壁の撤去、処分費用もかかるので外壁を撤去せず外側から行う耐震補強工事を行う場合より費用は高めになり、工程も増えるので工事期間も長くなります。

外壁を撤去せず外側から行う

耐震補強工事

次に外壁を撤去せず外側から行う耐震補強工事の場合です。

外壁を撤去する必要がない為短期間での耐震補強工事が可能になります。

しかし、外壁を撤去せずに行うため基盤の土台や筋交いなどの状況を目視確認出来ないので、外壁を撤去して行う耐震補強工事より正確性、確実性が下がってしまいます。

目視確認ができないので、万が一金物を止める柱や土台などの木部が腐食していたり、シロアリの被害にあっていたら、本来の耐震補強の力を発揮することが出来ず無駄な工事になってしまう可能性があります。

また外壁を撤去せず外側から行う耐震補強工事には、外付け耐震補強フレームを設置する方法があります。

外付け耐震補強フレームは建物の外側に設置するだけなので、大がかりな工事が不要なうえに窓の補強もできる工法となります。

室内が狭く耐震壁が設置できなかったり、1階が車庫などになっていて壁が少ない、開放感がある間取りで耐震性が低い住宅でも耐震補強フレームの設置が可能になり、耐震性を高くすることが可能です。